アーキテクチャ指向設計手法ACEの紹介
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概要
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仕様変更や機能追加が頻繁に繰り返されるソフトウェアは,「開発成果物の一貫性欠如」や「トレーサビリティーの低下」などの問題を起こしやすい.このため,変更を重ねるごとに変更量が増加していく傾向にある.我々は,これらの問題を解決するために,アーキテクチャ指向設計手法(ACE)を導入する.ACEでは,変更量を増加させるリスクを早期に分析し,リスクを回避するための対策を求める.そして,このリスクと対策を"ポリシー"としてソフトウェアアーキテクチャを中心に,ソフトウェアライフサイクル全体へ反映させる.ソフトウェア開発にACEを適用することで,保守フェーズでの変更量を含むトータルコストの抑制が可能になる.本稿ではACEの概要と,ポリシーを反映したアーキテクチャ構築プロセスを説明し,ACEを適用した結果得られる効果について検証する.
- 社団法人情報処理学会の論文
- 2002-03-07
著者
-
玉木 裕二
株式会社東芝 研究開発センターシステム・ソフトウェア生産技術研究所
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今井 健男
株式会社東芝研究開発センターシステム技術ラボラトリー
-
深谷 哲司
株式会社東芝研究開発センターシステム技術ラボラトリー
-
西岡 竜大
株式会社東芝研究開発センターシステム技術ラボラトリー
-
野々垣 直浩
株式会社東芝研究開発センターシステム技術ラボラトリー
-
加藤 泰志
株式会社東芝研究開発センターシステム技術ラボラトリー
-
玉木 裕二
株式会社東芝研究開発センターシステム技術ラボラトリー
-
深谷 哲司
株式会社東芝ソフトウェア技術センター
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西岡 竜大
株式会社東芝 研究開発センターs&s研究所
-
今井 健男
株式会社東芝
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