アクティブ・メッセージによる並列プログラム実行性能の改善
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概要
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メッセージ・パッシングは現在並列計算機で広く用いられているプログラミング・パラダイムである.しかし,メッセージ受信時のパッファリングに関わるオーバーヘッドがあり,これがプログラム実行時の***時間を生む原因の一つとなっている.一方,アクティブ・メッセージは,メッセージ毎に指定されたハンドラをメッセージ受信時に起動し,メッセージを直接ユーザのメモリ領域に書き込んだり,リモートのリード要求に対して返事をすることによって,バッファリングに纏わるオーバーヘッドを削減する.本論文では,アクティブ・メッセージを並列計算機AP1000上に実装し,行列のかけ算やSCGなど数値計算のプログラムに適用し,その効果を検討する.さらにアクティブ・メッセージを効率的に実現するためのハードウェアのサポートについて考察する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-08-19
著者
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