高並列計算機AP1000の性能評価ツール
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
スーパコンピュータをはじめ多くのシステムでプログラムの性能を解析するツールが開発されている.特に,並列計算機で動作するプログラムの性能を解析するツールは,並列プログラムを開発するうえでなくてはならないものである.近年,100台以上のプロセッサ構成の並列システムが広く使われるようになってきている.しかし,並列プログラムの解析ツールはいずれも少数台数のシステムを対象にしており,そのまま大規模システムに適用するのは困難である.100台以上のプロセッサから構成される並列システムでは,従来の並列プログラム解析ツールにはなかった問題として以下の事柄が考えられる.・実行時にプロセッサの状態や稼働率を表示するためには,各プロセッサから必要な情報を収集する必要がある.情報収集にために大きな負荷がかかってしまい,実行順序に大きに乱れが生じてしまう・トレースデータが巨大になり,その収集,解析に非常に時間がかかる.トレースデータの効率の良い収集と解析の方法が必要である.・プロセッサの台数が多くなると表示することさえ困難になり,そこから解析に必要なデータを検出するとこはさらに困難になる.我々は,高並列計算機AP1000用の性能解析ツールを開発した.本論文では,AP1000上に実現した性能解析ツールと上記問題をどのように解決しているかについて述べる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1992-02-24
著者
関連論文
- AP1000互換通信ライブラリ : WSクラスタ向けの新しい計算環境 : 実装と評価
- AP1000互換通信ライブラリ : WSクラスタ向けの新しい計算環境 : 基本コンセプト
- 高並列計算機AP1000+のメッセージハンドリング機構
- AP1000+:並列化コンパイラをサポートするアーキテクチャ
- AP1000+:並列化コンパイラをサポートするアーキテクチャ
- メッセージ通信の分散メモリ型並列計算機性能への影響 : 通信と演算のオーバラップと直接メッセージ受信の効果
- 分割再構成可能なトーラスネットワーク
- アクティブ・メッセージによる並列プログラム実行性能の改善
- トーラスネットワークにおける最適全対全通信方式 (並列処理)
- トーラスネットワークにおける最適全対全通信方式
- 高並列計算機AP1000のアーキテクチャ
- 並列計算機用ネットワークのルーティング方式
- LINPACKベンチマークの並列ベクトル処理 : 並列計算機AP1000用数値演算アクセラレータによる実現
- Dataparallel-Cを用いたベクトル化コード生成とAP1000への実装
- 高速メッセージハンドリング機構 : AP1000における実現
- 高並列計算機AP1000のB-Netアーキテクチャと評価
- 高並列計算機AP1000の性能評価ツール