トーラスネットワークにおける最適全対全通信方式
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概要
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ハイパーキュープ,メッシュ,トーラスなどのネットワークで接続された並列計算機では,各プロセッサ間の通信性能がアプリケーション・プログラムの実行に大きく影響する.そこで,ネットワークの性能を最大限に引き出す通信アルゴリズムを実現する必要がある.様々な通信パターンの中で,全てのプロセッサが全てのプロセッサに送信先プロセッサごとに異なるメッセージを送信する全対全通信が最も多くの通信量を必要とする.この全対全通信は,行列の転置,FFT,並列ソートなど多くのアプリケーションで頻繁に使われている通信パターンである.従来,ハイパーキュープネットワーク上やメッシュネットワーク上でのフェーズ数を最小にする最適な全対全通信のアルゴリズムは知られていたが,トーラスネットワーク上の最適全対全通信のアルゴリズムは知られていなかった.本論文ではトーラスネットワークでの最適全対全通信アルゴリズムを提案する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1992-02-24
著者
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