フロー電解分離法による鉛と亜鉛の同時吸光光度定量
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概要
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オンラインで行われるフロー電解濃縮は, 効率よく金属イオンを濃縮させることが可能であり, フローインジェクション分析の高感度化に有効な手段である.しかし, 分離法としてみるとき電解法は満足いく方法が少ない.本研究では, 分離と濃縮を目的とし, 液抵抗による電位勾配を利用する新規な電解セルの開発を試みた.その原理は従来の電解セルのように作用極と対極を平行に対向させず, 作用極と対極の電極間にテフロンチューブ(PTFEチューブ)で流れをつけ, そのPTFEチューブの長さによって電位差をコントロールするものである.モデル金属としてPb, Znを選び, PbとZnを電極電位の異なる部分に別々に電着させ, その後, 逆電位をかけ溶出し, ピリジルアゾレゾルシノールで同時吸光定量する方法について検討した.結果としてPbとZnの定量的分離が実現できた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 2005-02-05
著者
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渡辺 邦洋
東京理科大学理工学部工業化学科
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板垣 昌幸
東京理科大学理工学部工業化学科
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渡辺 邦洋
東京理科大学 理工学部
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加藤 洋平
東京理科大学理工学部工業化学科
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板垣 昌幸
東京理科大学
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板垣 昌幸
東京理科大学 理工学部
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