内標準を用いる誘導結合プラズマ発光分析法による触媒中の白金族元素の定量
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概要
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内標準を用いるICP-AESによる各種触媒中の白金,パラジウム,ロジウム,イリジウム,ルテニウムの定量について検討した.イットリウムを内標準とし,同一溶液を10回繰り返し測定して得た強度比の測定精度は相対標準偏差で0.14〜0.27%であり,内標準を用いない場合に比べて1/2〜1/5であった.又,内標準を用いることにより,酸濃度(1〜3M)が強度比に影響しないことを確認した.共存元素の影響について調べたところ,アルミニウムが影響を及ぼすことが分かったため,酸化アルミニウム(アルミナ)を担体とする触媒ではギ酸ナトリウムを含む硫酸でアルミナのみを溶解し,白金族元素と分離した.本法を実試料に適用した結果,本法の定量結果は容量法又は吸光光度法のそれと良く一致した.分析精度は相対標準偏差で0.2〜0.5%であった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1986-10-05
著者
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