炭素炉原子吸光法による人尿中のトリメチルセレノニウムイオン及び全セレンの定量法
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概要
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セレン尿中代謝産物の化学形ごとの分別定量法及び炭素炉原子吸光法でセレンを測定する際の前処理法について検討した.尿中代謝産物の一つであるトリメチルセレノニウムイオンは陽イオン交換樹脂で分離後,高圧分解るつぼを用いた分解操作で,セレンが揮散することなく分解でき,ジチゾン-四塩化炭素抽出後,炭素炉原子吸光法で測定することができた.尿中の全セレン量を測定する際の前処理法としても,高圧分解るつぼを用いて灰化を行えば,セレンの揮散もなく,精度よく測定できることが判明した,本法による人尿での添加回収実験では,トリメチルセレノニウムイオンの場合,回収率(82〜102)%, c.v. 7%以下,全セレン量では回収率(94〜101)%, c.v. 6.7%以下と良好な結果が得られた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1982-01-05
著者
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