炭素管アトマイザー無炎原子吸光法による生体試料中のヒ素定量法
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概要
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炭素管アトマイザー無炎原子吸光法による,生体試料中のヒ素分析法として,試料灰化液中のヒ素ときょう雑物とを分離するために溶媒抽出,逆抽出法を利用し,更に,炭素管中での灰化,原子化操作時のヒ素の蒸散を抑え,かつ,吸光感度の増大を図る方法を検討した.その結果,ヒ素の抽出法として,灰化した試料を10N塩酸溶液とし,クロロホルムでヒ素を抽出し,更に0.025%マグネシウム液で逆抽出することでヒ素は100%回収され,きょう雑物とも分離できた.更に,逆抽出液中のマグネシウムが炭素管中での灰化,原子化時にマトリックス効果を発揮し,ヒ素の蒸散を防ぎ,吸光感産を2.1倍増加させることを明らかにした.本法による回収率は95%以上,変動係数は約11%以下であった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1977-10-05
著者
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