光学活性固定相を用いるガスクロマトグラフィーによるα-ハロカルボン酸光学異性体の分離
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Gas chromatographic separation of α-halocar-boxylic acid enantiomers with an optically active stationary phase. Naobumi Oi, Hajimu KITAHARA, Yoko INDA, Masao HORIBA and Tadashi Doi (Institute for Biological Science, Sumitomo Chemical Co., Ltd., 4-2-1, Takatsukasa, Takarazuka-shi, Hyogo) The gas chromatographic separation of enantiomers of a-halocarboxylic acid in the form of amide on a 40 m glass capillary column coated with N,N'-[2,4-(6-ethoxy-l,3,5-triazine)-diyl] bis (L-valyl-L-valyl-L-valine isopropyl ester) (OA-300) has been studied. The separation factor for various amides of a-bromo-β, β-dimethylbutyric acid enantiomers were 1.022〜1.034 at 180°C. Therefore, the structure of amine was not so effective for the separation of enantiomers. Eleven a-halocarboxylic acid hexyl amides were resolved into their antipodes with separation factors ranging from 1.020〜1.032 in the same chromatographic conditions. As the differences of separation factors were quite small inα-chloro-, bromo- and iodo-alkyl carboxylic acids, it was concluded that halogen atoms did not produce a notable effect on the enantiomeric separation. The peak of R-isomer of α-chloro andα-bromo-β, β-dimethylbutyric acid appeared prior to that of S-isomer in this stationary phase. Although this order is reverse to that of α-alkyl phenylacetic acid enantiomers on the same optically active stationary phase, the results are seemed to be reasonable considering the absolute configuration of these compounds. Because, the absolute configurations on the α-carbon atoms to the both carbonyl groups in the R-isomer ofα-haloalkyl carboxylic acid and the S-isomer ofα-alkyl phenylacetic acid are superimposable. (Received Nov. 15, 1980)
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1981-04-05
著者
-
土井 侃
住友化学工業(株)生物環境科学研究所
-
大井 尚文
キラルクロマトグラフィー研究所
-
大井 尚文
(株)住化分析センター
-
北原 一
(株)住化分析センター
-
印田 洋子
住友化学工業(株)生物科学研究所
-
大井 尚文
キラルクロマトグラフィー研
-
土井 侃
住友化学工業(株)大阪製造所
関連論文
- ガスクロマトグラフィーによるアミン及びアミノ酸光学異性体分離用の新しい固定相としてのジペプチドエステルのs-トリアジン誘導体
- 15 LC-TSP/MS/MSによるアブシジン酸(ABA)の高感度分析
- モノリス型シリカのロッド及びキャピラリーを用いる簡易な液体クロマトグラフィー
- キラル固定相と非キラル誘導体化試薬を用いる高速液体クロマトグラフィーによる微量アミノ酸及びオキシ酸の光学異性体分離
- アミノシリコンオイルに結合した光学活性固定相を用いるガスクロマトグラフィーによるアルコール光学異性体の直接分離分離(その2)
- 光学活性固定相を用いる高速液体クロマトグラフィーによる遊離α-メチルアリール酢酸光学異性体の直接分離(医薬品の分析)
- (R)-フェニルグリシンの尿素誘導体を固定相に用いる高速液体クロマトグラフィ-による光学異性体の分離 (最新の化学分離法) -- (クロマトグラフィ-)
- 高速液体クロマトグラフィーによる光学異性体分離用の新しい固定相としての光学活性アミノ酸及びアミンの尿素誘導体
- 光学活性固定相を用いるガスクロマトグラフィ-
- 光学活性なカルボン酸のアミドを固定相とするガスクロマトグラフィーによる光学異性体の分離
- 光学活性固定相を用いるガスクロマトグラフィーによるα-ハロカルボン酸光学異性体の分離
- 光学活性固定相を用いるガスクロマトグラフィーによるアルコール光学異性体の直接分離
- ガスクロマトグラフィーによるアミノ酸光学異性体分離用の新しい固定相としてのL-リジンアミドのs-トリアジン誘導
- 光学活性銅錯体を用いるガスクロマトグラフィーによる光学異性体の分離
- 光学活性固定相を用いるガスクロマトグラフィーによるα-アルキルフェニル酢酸光学異性体の分離
- 光学活性固定相を用いるガスクロマトグラフィーによるアリルアルキルアミン光学異性体の分離
- アクリル酸メチル-スチレン共重合体のモデル化合物のC=O伸縮振動
- アクリロニトリル-スチレン共重合体のモデル化合物のC≡N伸縮振動
- ガスクロマトグラフィーによるアミン及びアミノ酸光学異性体分離用の新しい固定相としてのトリペプチドエステルのs-トリアジン誘導体
- 光学活性固定相を用いる有機チオリン酸アミドの光学異性体のガスクロマトグラフ分離
- ガスクロマトグラフィーによるアミン及びアミノ酸光学異性体分離用の新しい固定相としてのアミノ酸エステルのs-トリアジン誘導体
- 水中の全窒素及び全有機炭素の分析法
- 高速液体クロマトグラフィーによる塩酸アロチノロール及びその代謝物の対掌体の分離
- 光学活性固定相を用いる高速液体クロマトグラフィーによるアミノ酸及びオキシ酸の光学異性体分離(生体成分の高速液体クロマトグラフィー)
- 学界と業界
- ガスクロマトグラフィー - 固定相 -
- クロマトグラフィーによる光学異性体の直接分離
- 学術特別貢献賞受賞講演 クロマトグラフィーのための実用的なキラル固定相の開発とその応用 (第15回クロマトグラフィー科学会議) -- (テーマ:分離分析-2)
- クロマトグラフィーによるキラル化合物の分離
- ガスクロマトグラフ法による新環状イミド系殺菌剤ジクロゾリンおよびジメタクロンの分析 : 農薬および関連化合物の分析に関する研究(第10報)