インピンジャーとイオンクロマトグラフを直結した大気中アンモニアのオンラインモニタリングシステムの開発
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
インピンジャーとイオンクロマトグラフをオンラインで直結した大気中アンモニアのモニタリングシステムを開発し, アンモニアの捕集効率, ピーク面積の再現性, 検出下限, 直線性及び応答性について検討した.その結果, 25及び250ppbvのアンモニアガスを連続測定したときの相対標準偏差(n=30)はそれぞれ1.8%及び1.9%と良好で, 検出下限(S/N=3)は0.1ppbvであった.又, アンモニアガス流量とサンブリング時間を一定(1.01/min, 20min)にした場合, 25から250ppbvの範囲で直線性(R^2=0.991)を示した.一方, ガス流量0.6から1.01/minの範囲(250ppbv, 20min)で直線性を示したが, ガス流量が増えるにつれて直線性が低下した.又, サンプリング時間5から40分の範囲(1.0l/min, 250ppbv)で直線性(R^2=0.996)を示した.応答性を評価するために250ppbvのアンモニアガス分析中断後の定量値の減衰挙動を調べたところ速やかに空試験値まで低下し, 比較したスクラバー法よりも優れていることが分かった.更に室内大気のモニタリングを行ったところ, アンモニアの濃度は経時的な変化を示した.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1997-09-05
著者
-
井上 義則
横河アナリティカルシステムズ(株)
-
井上 嘉則
横河アナリティカルシステムズ
-
清水 尚登
横河アナリティカルシステムズ(株)技術生産部
-
内山 正
横河アナリティカルシステムズ(株)技術生産部
-
井上 嘉則
横河アナリティカルシステムズ(株)
関連論文
- 海水中の一置換体及び二置換体有機スズ化合物の固相抽出
- バッチ式固相抽出法による海水中有機スズ化合物の分離濃縮
- 固相抽出による海水中有機スズ化合物の濃縮分離
- (5) 固体材料を用いる希土類元素の相互分離と計測技術(主題 : 希土類素材の新展開 : 資源応用からリサイクルまで)(第 9 回東北大学素材工学研究所研究懇談会)(素材工学研究会記事)
- イオンクロマトグラフィー - 検出技術の進歩とその応用 -
- 含水酸化ジルコニウム担持ポーラスポリマーゲルによる陰イオンの測定分離(その2)
- LC/ICP-MSによる環境試料中微量元素のスペシエーション--ヒ素,セレン,アンチモンを中心に (特集:生体微量元素測定法のフロンティア)
- LC-ICP-MS法による環境水中ヒ素の形態別定量及び既存定量法との比較研究
- 酸性移動相を用いる陽イオン交換クロマトグラフィー-ICP-MSによる環境及び生体試料中のヒ素の化学形態別一斉分析 (特集 水質試験方法'99)
- LC-ICP-MSによる陰イオン性ヒ素の化学形態別定量における分離条件の最適化 (水質試験方法特集′98)
- インピンジャーとイオンクロマトグラフを直結した大気中アンモニアのオンラインモニタリングシステムの開発
- イオンクロマトグラフ法による超純水中の微量イオン種の定量における試料取扱法の検討
- 錯体形成-固相抽出法を用いたイオンクロマトグラフィ-によるフッ化物イオンの定量 (水質試験方法特集′95)
- 固相抽出法及び高速液体クロマトグラフィーを用いたフェノール類の濃縮及び定量(環境科学と分析化学)
- ポストカラム誘導体化イオン排除クロマトグラフィーによるホウ素の定量
- ポストカラム誘導体化法を用いたホウ素の定量--反応条件の最適化 (水質試験方法特集′94)
- イオンクロマトグラフィ-による硬度定量
- シアン化合物の化学形態別測定
- イオンクロマトグラフィ-およびICP-MSによるCr(6)の定量
- イオンクロマトグラフィー/誘導結合プラズマ質量分析法を用いた尿中無機及び有機ヒ素化合物の定量
- LC-ICP/MSを用いた有機スズ化合物の測定
- ポストカラム誘導体化法を用いた臭素酸イオンの定量--反応条件の最適化 (特集 水質試験方法'99)
- ポスト-カラム発色法を用いたポリリン酸塩のイオンクロマトグラフィ- (水質試験法)
- LC/ICP-MSによる環境試料中微量元素のスペシエーション : ヒ素、セレン、アンチモンを中心に
- キャパシティグラジェント法による陰イオンクロマトグラフィー