イオンクロマトグラフィー/誘導結合プラズマ質量分析法を用いた尿中無機及び有機ヒ素化合物の定量
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概要
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誘導結合プラズマ質量分析法(ICP-MS)とイオンクロマトグラフィー(IC)との結合システムを用いた無機及び有機ヒ素化合物の定量法について検討を行った.亜ヒ酸{As(III)}及びヒ酸{As(V)}の2種の無機ヒ素化合物とモノメチルアルソン酸(MMAs), ジメチルアルシン酸(DMAs).トリメチルアルシンオキシド(TMAsO)及びアルセノベタイン(AsBe)の4種の有機ヒ素化合物を測定対象とした.ヒ素化合物の分離には, イオン排除クロマトグラフィー, サイズ排除クロマトグラフィー及び陰イオン交換クロマトグラフィーを用いた.カラムからの溶出液を直接ICP-MSに導入し, 質量数(m/z)75でヒ素化合物の検出を行った.陰イオン交換クロマトグラフィーを用いることで, 5種のヒ素化合物を8分以内に一斉分離することができた.カラムには親水性陰イオン交換樹脂を充てんしたExcelpak ICS-A35を, 移動相には0.01moll^<-1>の酒石酸を用いた.本法の検出下限は, ヒ素元素として0.22〜0.44μgAsl^<-1>(4.4〜8.8pgAs)であった.又, 再現性(n=5)は, 0.1mgAsl^<-1>の各ヒ素化合物に対して相対標準偏差(RSD)として5%以下であった.本法を用いてDMAsを投与したラットの尿中ヒ素化合物の定量を行った.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1995-03-05
著者
-
圓藤 吟史
大阪市立大産業医学
-
井上 嘉則
日本フィルコン株式会社
-
圓藤 吟史
大阪市立大学医学部環境衛生
-
圓藤 吟史
日本産業衛生学会
-
圓藤 吟史
大阪青山短期大学 生活科学科
-
井上 嘉則
日本フイルコン株式会社
-
井上 嘉則
横河アナリティカルシステムズ
-
圓藤 吟史
大阪市立大学 環境衛生学
-
川端 克彦
横河アナリティカルシステムズ(株)技術部
-
高橋 博光
大阪市立大学医学部環境衛生学教室
-
圓藤 吟史
大阪市大・ 医・ 環境衛生
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