蛍光検出高速液体クロマトグラフィーによる油状物質中のベンゾ[a]ピレンの定量
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概要
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蛍光検出器を備えた高速液体クロマトグラフによる油状物質中のベンゾ[a]ピレン(B[a]P)の定量法について検討を行った.ベンゼンと2,2,4-トリメチルペンタンの混合溶離液を用いたアルミナカラムクロマトグラフィーにより油状物質試料の前処理を行った後, 逆相高速液体クロマトグラフィーによりB[a]Pを分離し, その蛍光強度からB[a]Pを定量した.本法を用いてエンジンオイル及びグリースなどの高い粘性を有する潤滑油の測定を試みたところ, それぞれ4.67〜8.81及び0〜1.24μg/gのB[a]Pが含有されていることが認められた.本法による油状物質中のB[a]Pの検出限界濃度は3.95ng/g(S/N=3)であり, 又測定値におけるばらつきは, B[a]P濃度が0.1〜10μg/gの濃度範囲で相対標準偏差で4〜7%の範囲内にあり, 簡易でかつ精度良く分析できることが分かった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1990-04-05
著者
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