チキソトロピーゲルを用いる河川水中の六価クロムの目視定量法
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概要
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河川水中に存在する六価クロムを測定するためにチキソトロピーゲルを用いて六価クロムの簡易迅速分析法の開発を行った.振とうすることによりゾル−ゲル転移を繰り返すチキソトロピーゲルにジフェニルカルバジドを溶解させた.これにより抽出と発色を同時に行うことが可能となった.キレート試薬含有チキソトロピーゲルと試料水及び緩衝液をサンプル管に入れ,発色させるために振とうした.得られたチキソトロピーゲルの色強度より目視及び吸光光度分析により六価クロムの定量を行った.本法による六価クロムの定量可能な濃度範囲は,目視計測では3.00×10−2〜1.00 mgCr/dm3,吸光光度分析では7.36×10−3〜1.00 mg/dm3となり,河川水中の共存物質の影響も見られなかった.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
- 2009-09-05
著者
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