キレート試薬固定化ポリ塩化ビニル膜を用いる微量銅イオンの光ファイバーセンシング
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概要
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N,N'-ビスサリシリデン-2,3-ジアミノベンゾフラン(SABF)及びフタル酸ジオクチル(DOP)を含有したポリ塩化ビニル(PVC)膜を感応部とした反射型光ファイバーセンサーにより微量銅イオンの検出及び定量法について検討した. 0.3wt%SABF, 66,2wt%DOP及び33.5wt%PVCからなる感応膜を光ファイバーセンシングシステムのセンサー部に装着した. Cu^<2+>試料10cm^3に5.0×10^<-2>mol/dm^3塩化カリウム及び酢酸-酢酸ナトリウム緩衝液(pH5.9)を1.0cm^3ずつ加え, これにセンサーを投入して, 25℃で感応膜の発色による吸光度の変化を波長530nmで吸光光度計により測定した. Cu^<2+>濃度と発色速度(ΔABS/Δt)の関係は, 10^<-6>〜10^<-3>mol/dm^3の濃度範囲で直線応答を示し, また定量値の再現性は, 10^<-4>mol/dm^3の試料について, 6回の繰り返しの測定における定量値のばらつきは, 相対標準偏差で2,0%であった. また, 本法と原子吸光法との定量値を比較したところ, 傾き0.993の相関が得られた. 共存イオンの影響については, Zn^<2+>, Ni^<2+>及びMg^<2+>の各金属イオンに対して, それぞれ29, 32及び13%の負の妨害を生じたが, 他のイオンの影響は見られなかった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1999-04-05
著者
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