ポリオキシエチレン系非イオン界面活性剤のトルエン直接抽出/チオシアン酸鉄(III)による吸光光度定量のスケールダウン化 (<特集>ダウンサイズ化する分析化学)
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概要
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ポリオキシエチレン系非イオン界面活性剤(NS)のチオシアン酸鉄(III)錯体形成を用いる抽出吸光光度定量法において, 操作に使用する試薬量の低減化を図った. その結果, 従来法に比べて約1/5のスケールダウンを実現でき, 従来法とほとんど同じ定量結果が得られることが分かった. NS標準物質としてへプタオキシエチレンドデシルエーテルを用いて検量線を作成した結果, 濃度0.1〜2.0 mg/lの範囲で吸光度との間に良好な直線関係が得られた. JIS法に比べ約24倍の感度が得られ, 使用する試薬の量もJIS法と比較して大幅に減らすことができた. 但し, 本法も, NSの抽出吸光光度定量において従来から一般的に指摘されているように, イオン性界面活性剤, 特に陽イオン界面活性剤が存在すると正誤差を与え, また検出感度はNS分子中のオキシエチレン鎖長に依存することも確認された.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 2000-12-05
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