電気伝導度検出によるアルカリ金属,アルカリ土類金属イオンのイオン交換クロマトグラフィー
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概要
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イオン交換クロマトグラフィーの溶出液を,直接,電気伝導度計でモニターし,アルカリ金属イオンとアルカリ土類金属イオンの分離・検出を行うため,粒径,架橋度の異なる種々のスチレン-ジビニルベンゼン共重合体を濃硫酸で,温度と時間を変え,スルホン化し,いろいろな交換容量の陽イオン交換体を得た.平均粒径10μmのゲル型ポリマーは(80〜100)℃,数分〜10分程度で上記イオンの分離に適当な容量までスルホン化される.溶離液は,アルカリ金属イオンに対し硝酸,アルカリ土類金属イオンに対し二塩酸エチレンジアミン水溶液がやはり適当で,それらの濃度を(2〜5)mMとした場合,アルカリ金属についてはカラム当たり(20〜40)μeq,アルカリ土類金属については(60〜120)μeq程度の交換容量が適当である.共存イオンの影響は少なく,カラムの洗浄も簡単に行うことができる.試料イオン全濃度が溶離液濃度より小さい範囲で検量線の直線性は良好である.
- 1983-10-05
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