高感度示差型伝導度計を検出器とするイオン交換クロマトグラフィーの実用性
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概要
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高感度示差型電気伝導度計と簡単な構造のフローセルを試作し,イオン交換クロマトグラフィーの検出器としてその適用性を調べた.又付随する幾つかの実用上の問題点を取り上げて検討した.溶離液自体の伝導度とその温度変化はdual column-dual cellの配置で,溶離液と溶出液の伝導度差を直接測定することにより,十分抑制することができ,溶離液の伝導度が30*S 以下なら実用的に0.1*Sの変化をフルスケールに拡大してベースラインドリフトの少ないクロマトグラムを得ることができた. イオンクロマトグラフィー法の通常の使用感度に匹敵すると考えられる10^<-3>mol程度のイオンの分離・定量が可能である.低濃度溶離液を使用するために,ゴーストピークを生じたり,ある種のイオンに対してピークが分裂する場合があるなどの問題点もあるが,本法に適したイオン交換体の開発により適用性が一層広がると考えられる.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1982-03-05
著者
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