全反射と導波現象を用いる分光分析法の高選択・高感度化
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概要
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吸光光度法や蛍光光度法における, 試料溶液内の導波現象や全反射の利用について, 総説した. 媒体表面における連続的な全反射による溶液や固体中の導波現象は, 光ファイバーに見られるものであるが, こうした分光分析法の感度を上げるものとして, 重要な手法である. キャピラリー内に高屈折率の溶液又は固体を導入すると, キャピラリー界面での全反射によって, 光源の光は, 減衰することなく伝達される. この場合内部反射のため, 吸光度はキャピラリーの見掛けの長さ以上に増幅される. 導波現象は, 吸光光度法のみならず蛍光光度法やラマン散乱法にも応用されている. 又, スラブ型導波路についても, 様々な分光法の全反射セルとして用いられている. この場合反射点の部分的環境を測定するのに, 導波路から外にしみ出すエバネッセント波が利用される. 更に光ファイバーの利用についても言及した.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1999-03-05
著者
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