クロロホスホナゾIIIを用いるジルコニウムの抽出光度定量法
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概要
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ジルコニウムのクロロホスホナゾIII錯体を3-メチル-1-ブタノールによって液液抽出し,ジルコニウムを吸光光度定量する方法について検討した.2M塩酸溶液から有機相に抽出された錯体の吸収極大は675nmにあり,見掛けのモル吸光係数は21.0×10^4cm^<-1>mol^<-1>lである.錯体の吸光度は少なくとも2時間は安定である.抽出率は ^<95>Zrトレーサー実験で確かめたところ98%であった.アルミニウム,カルシウム,クロム(III),鉄(III),モリブデン(VI),ニッケルはジルコニウムの1000倍量の共存が許容される.トリウム,ウラン(VI),ランタノイドは妨害する.硝酸,硫酸イオンは影響しない.ニッケル基合金中のジルコニウム{含有率(0.08〜0.1)%}の分析に適用した.本法は感度が高く,操作は簡単である.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1977-08-05
著者
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武藤 博
日本原子力研究所分析センター
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加藤 義春
日本原子力研究所東海研究所
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山本 忠史
日本原子力研究所東海研究所
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加藤 義春
日本原子力研究所
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山本 忠史
日本原子力研究所
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武藤 博
日本原子力研究所
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