航空機搭載用デジタルマップの開発

概要

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従来フィルムを用いてきた航空機用の地図表示装置も、画像処理の技術の進歩で急速にデジタル化が進んできている。フィルム用では米国のBendixやフランスのThomson CSFのものがあり、デジタルでは米国のHarrisやHughes等が開発中である。デジタルマップ表示は画像処理と図形処理の融合したものであり、表示装置やデータベースも画像と図形の両方の考慮がなされる必要がある。筆者等はこれまで資源探査衛星画像のデータベースやその総合化したものの開発を行ってきたが、それを踏まえて今回航空機搭載用デジタルマップ表示のシュミレーションを行いシステム開発の検討を行った。航空機搭載用なのでマンマシンインタフェースの向上が重要であり従来のフィルムタイプのものよりリアリティのある画像作成を目標とした。航空機用のデジタルマップのデータ内容にはメッシュ状の標高データと付加的に重畳表示されるベクトルデータとがある。標高データには画像としてのデータ構造を持たせ、ベクトルデータは図形として取り扱うことにして、画像/図形の総合したデータベースを構成した。即ち標高データから生成される地形の起伏は陰影付けを行い画像表示し、道路、河川等の付加データはグラフィックス表示とした。
一般社団法人情報処理学会の論文
1986-10-01

航空機搭載用デジタルマップの開発

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