知識表現・推論環境KRINEにおける操作取り消し機構について

概要

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近年、様々なエキスパートシステムの構築が試みられ、それをサポートするAIツール(知識表現システム)の試作あるいは商用化が行われている。NTT電気通信研究所においても、フレームの階層表現とProlog(以下PRIMEと呼ぶ)とを有機的に結合させた知識表現・推論環境KRINE(Knowledge Representation and INference Environment)を試作してきた。実際のシステムで、知識ベースを利用しながら推論を行うとき、適用すべきルールの候補が複数個現れることがある。このような場合、適用する前に何らかの戦略によって、ルールを一つに絞り込むことが必要である。しかし、事前に最適なルールを選び出すことは限界がある。複数個のルールを適用し、その結果を適宜比較し、最良なものを選択することが要求される。本発表では、上記のような試行錯誤を伴う推論を行うために、従来の操作取り消し機構を拡張し、その機能をKRINEに付加したことを報告する。
一般社団法人情報処理学会の論文
1986-10-01