複数ファイル上の検索業務開発支援システムの設計
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概要
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情報システムにおけるプログラム開発の要求は、年々増加し続けており、プログラムの生産が間に合わない状況となっている。開発要求のかなりの部分は、検索系プログラムが占めている。業務の現場の人々が、検索系プログラムを開発できるようにする事が、この問題を解決する一つの方法である。このためには、次の2つが必要である。(1)複数ファイルを取り扱える汎用・会話型検索システムを開発する(2)汎用検索システム上で、検索業務を実現するために、検索手順・表示様式の確立を支援する我々は、(1)の要求に対し、広島大学データベース管理システムHDM上の汎用・会話型検索システムHKNACKを開発した。このシステムは、複数ファイルを対象とし、目的とする情報を得るための戦略を試行錯誤的に確立する事を支援する。また、こうして確立した検索手順や表示様式を保存し、再利用する機能を持っている。次に、(2)の要求に対しては、FW図(ファイル-業務関連図)を用いた、新しい検索業務設計手法を提案した。この手法は、検索業務に必要な要素を図形で表現し、業務全体の流れやファイル間の関連を1枚の図として表すものである。視覚的に業務が把握できるため、現場の担当者、業務管理者、ファイル管理者などの異なった立場の人々が共通に理解できるという利点がある。しかし、(2)の要求を満たすためには、手法の確立と共に、計算機による開発支援ができなければならない。ここでは、現在開発中の検索業務開発支援システムの概要について述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1986-10-01
著者
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