時間割編成システムのタッチスクリーンインターフェース
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概要
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良い時間割を編成するための条件は多種多様であり、例えば「化学実験の前の時間は担当教師を空き時間にする」とかがあげられる。コンピュータを利用した時間割編成システムでこれらの条件を生かそうとすると、各条件の入力インターフェースを設計し開発しなければならない。データ一括入力方式では、データが複雑になり入力する人間にも処理するシステムにとっても大きな負担がかかるし、保守も大変になる。また、編成不可能の場合これらの条件のうちどれが悪いのかが判りにくい。これらの欠点を解決するものとして我々は会話型システムを開発してきた。この場合、最小の条件を最初に入力するだけで様々な条件はコマ埋めというかたちで暗黙的に反映させるようになった。これで複雑な条件をいちいちデータ化して入力する労力を無くすことができた。このシステムでは、入力は全てキーボードであるが、実際の時間割編成作業は1年間に1〜3回程度なので、キーボードに不慣れな教師にとっては、画面→キーボード→画面という操作は大変であり、誤った入力をし易い。また、画面上で位置を指定してデータ入力するものなどは、位置を数字に読み替えたりカーソル移動キーで移動させる必要があり誤った指定をし易い。今回はこれらの問題点を解決する方法として、入力部分をすべてタッチスクリーンに変更したインターフェースの設計と実現について発表する。タッチスクリーンにすることによって応答は全て画面上で行われるので、キーボードを意識しなくてよく、不必要な番号の入力の廃止や、位置指定の容易さ、標準的な時間割作成のコマ埋め方式に操作が近付いた点等の改善がなされた。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1986-10-01
著者
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