オブジェクト指向に基づく分析結果とプログラムからの設計上の決定抽出

概要

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ソフトウェアの開発コストと保守コストの増加を抑制するために、既に開発されたソフトウェアを理解し、再利用しようとする研究が多くなされてきている。我々は、ソフトウェア理解を容易にするためには、ソフトウェアの設計過程で何がどのように行なわれたかについての認識が重要であると考えている。設計過程では、分析の結果に対して、多くの実現可能な方式の中から最適なものを選択する。この選択を設計上の決定と呼ぶ。本稿では、問題領域が定められている分析の結果と、解領域が具体化されているプログラムから、設計上の決定を抽出する方法を提案する。この目的としては、分析結果とプログラムから設計情報を抽出、表示することにより、プログラム理解を支援することの他に、同じユーザ要求に対して異なる設計上の決定を加えることによって異なるソフトウェアの実現を可能にすること、類似なシステムの開発の際、設計上の決定を再利用することなどがある。本研究では、オブジェクト指向に基づいた分析結果とプログラムを用いている。具体的には、オブジェクト指向分析法としてP.Coadらの方法,オブジェクト指向プログラミング言語としてC++を用いている。
一般社団法人情報処理学会の論文
1993-09-27

オブジェクト指向に基づく分析結果とプログラムからの設計上の決定抽出

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