イントロンの積極的利用による進化システム
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概要
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進化的システムとしては, GAやGPやなどが提案されている。しかし, これらのシステムはその構造上, 進化過程が確率的取扱となるため, 個体の多様性を確保するためには, 数百〜数千の集団数を必要とする。進化速度の効率化のためには, 進化の途中過程において, 進化に有効と思われる構造を, 破壊的交配処理から保護することが重要な要素の1つであると指摘されており, これによって, 計算量などの効率化が計られることが分かっている。GPにおいては, このような考えを基に, ADFs (Automatic Defined Functions)やMA (Module Acquisition)のような非破壊的構造を考えることで, この破壊的交配処理から, 有効な構造(関数, モジュール)を保護し, 最適個体探索の効率化を計っている。最近では, 進化機構に遺伝子上に存在する非利用(冗長)情報であるintronの重要性が指摘され始めてきている。このintronと呼ばれる情報は, 評価の対象とはならないが, 進化の過程では重要な効果があるのではないかと考えられているものである。しかし, 従来型のGPの進化機構では, このintron構造を生成させることは難しい。ここでは, このintron構造を積極的に生成することで, 進化過程の効率化を計ることが可能な進化システムを提案する。本システムは, STK-los (Scheme+CLOSE+Tk)を使って実現されている。
- 1997-09-24
著者
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