コンピュータ教育の支援を目的としたプログラム自動生成システム(II)
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概要
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近年の情報化社会の急速な発達に伴い、様々な環境に対応できる情報処理技術者の養成が求められている。しかし、教育機関においては、計算機環境の不備や情報関連教員の不足等の問題があり情報化社会の急速な発達にはなかなか対応できないのが現状である。コンピュータ教育において、計算機言語の教育は情報処理教育の重要な科目の1つとなっている。しかし、限られた時間の中で種々の計算機言語を教育することは、学習者に多くの負担を強いることになるばかりか、教育担当者の大きな負担にもなる。日本の情報処理言語教育においては、FORTRAN言語教育の割合が多く[l]、現実的な教育が行われているとは言い難い。そこで、言語間の類似性に着目し、学習者になるべく負担にならないように計算機言語を習得でき、かつ教育担当者の負担を軽減する目的として、独習用のプログラム自動生成システムを提案した[2]。本システムは、図1に示すように学習者が作成したFORTRANプログラムを解析し、それを元に各プログラム(PASCALとC、ここではPASCAL言語について説明)を自動生成する。作成された各プログラムは元のFORERANプログラムと行(手続き)単位で対話的に対応がつくようになっており、学習者にPASCAL言語の知識がなくても、ある程度の処理の流れをFORTRANプログラムから得られるようになっている。本発表では、この自動生成プログラムを実際の授業で使用したのでその効果について報告する。その結果、FORTRANプログラムから作成されたPASCALプログラムにおいて、FORTRAN言語と対応がつかないPASCAL言語固有の手続きに関する説明が、タイムリーに出力される必要があることが判った。そこでこの問題を解決するために、本システムにポップアップマニュアル機能を付け加えたので報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1992-09-28
著者
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