変数依存グラフを用いたスライシング基準設定支援
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概要
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プログラムスライシングはプログラムのデバッグ、保守、理解等、広範囲に応用の効く技法である。スライシングを行うには、それに先立ち変数と命令を対とするスライシングを行うための基準(以下、スライシング基準)を設定する必要があり、スライシングを効果的に利用するにはスライシング基準の選択の仕方が重要である。本研究では、効果的なスライシング基準選択のための支援について考察している。また、スライシングを用いたプログラムのデバッグや理解がより効率的に出来る手法についても研究している。この支援システムの慨要を図1に示す。このシステムは、James R.Lyle氏らによって作成されたC言語を対象としたスライシングツール「Unravel」を利用している。Unravelは与えられたソースコードの解析を行いスライシングを行うために必要な各種データをファイルとして保存する。スライシング基準選択支援ツールは、これらのデータを利用して変数依存グラフを作成し利用者に提示する。このグラフのノードは代表的なスライシング基準であり、利用者がこのグラフ上でノードの選択を行うとスライシング基準がUnravelに送られスライシングが行われる。保守・理解支援ツールではまた、スライスと変数依存グラフを利用してスライスを抽象的に表現することで、プログラムの構造の理解を支援する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1997-03-12
著者
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