超並列計算機SR2201におけるソフトバリア同期機能の実装と評価
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概要
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並列計算機を用いた科学技術計算では、同じプログラムコードのプロセスを複数のノード上に配置し、それぞれ異なるデータに対し演算を行うSPMD(Single Program Multiple Data streams)モデルに基づく並列プログラムがよく用いられる。このモデルでは、各ノード上のプロセスが互いに同期しながら演算を進める。このノード間の同期を高速にとるために、ハードウェアによるバリア同期機能が提供される事が多いが、ハードウェアバリア同期機能は高速である反面、使用条件に制約がある場合があり、常には使用できない。我々は、SR2201において高速性と柔軟性を兼ね備えたソフトバリア同期機能を実現した。本発表では、ソフトバリア同期機能の実現方式を述べ、さらに256ノード構成時の性能評価について報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1997-03-12
著者
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薗田 浩二
(株) 日立製作所
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薗田 浩二
(株)日立製作所システム開発研究所
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森山 建三
(株) 日立製作所ソフトウェア開発本部
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浅間 知之
(株) 日立マイクロソフトウェアシステムズ
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小林 耕三
(株) 日立製作所 ソフトウェア開発本部
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秋山 幸広
(株) 日立製作所 ソフトウェア開発本部
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