並列計算機SR2201における高速ノード間通信APIの実現と評価
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概要
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高速ノード間通信の実現のためには、ハードウェアの高速化に加え、ソフトウエア処理の高速化も重要である。そのためには、可能な限りユーザレベルで処理を行う必要がある。日立の並列計算SR2000シリーズには高性能な通信を実現するために、リモートノードのメモリを直接操作するリモートDMA転送機能を装備している。我々の目標は、このリモートDMA転送機能の性能を十分に引き出すことのできる通信APIの開発にあった。ハイエンドモデルのSR2201においては、専用のカーネルコードを開発することでソフトウェアオーバヘッドの低減を図った。その結果、1対1通信において、ハードウェアのオーバヘッドを含めて通信遅延が3.5μsec未満、スループットが280MB以上と高い性能を得ることが出来た。本稿ではリモートDMA転送機能によるアプリケーションインタフェース(API)の実現方式と評価について述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-03-06
著者
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森山 建三
(株) 日立製作所ソフトウェア開発本部
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小林 耕三
(株) 日立製作所 ソフトウェア開発本部
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秋山 幸広
(株)日立製作所 ソフトウェア開発本部
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小林 耕三
(株)日立製作所 ソフトウェア開発本部
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岡野 信保
(株)日立製作所 公共情報事業部
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浅間 知之
(株)日立マイクロソフトウェアシステムズ
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森山 建三
(株)日立製作所 ソフトウェア開発本部
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