設計履歴とドキュメントを用いたソフトウェア変更支援

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近年、ソフトウェアに増大に伴ってソフトウェア変更支援に対する要求が高まっている。変更時におけるソフトウェアの理解や変更解析などを行う際にドキュメントの参照は有効な手段である。変更時に、変更担当者は各種ドキュメントの対応をとりながらソフトウェアの理解をしている。例えば、要求仕様書に書かれている要求に対応する機能は、機能仕様書のどこに書かれているか、またそれはソースコードのどこで実現されているかというような対応がとられている。この対応を基に、変更の際に設計の判断間の依存関係を調べ、それを基に波及解析を行ったり、変更の方針を決めたりする。また、ソフトウェアの設計判断過程を履歴として残し、それを後に用いる事によりソフトウェア開発や保守の支援を行う研究が行われている。この設計履歴を用いる事により、ソフトウェアの有効な変更支援が期待できる。我々は、ソフトウェア変更時におけるドキュメントの対応づけとその参照、及び設計の判断間における関係把握と確認を容易化するシステムを考案した。これにより、ソフトウェア変更担当者はドキュメント検索や、設計履歴間の依存関係確認のための設計トレースの様な単純な機械的な作業から解放され、ソフトウェア及び変更理解や変更方針決定に専念することができる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1992-09-28

設計履歴とドキュメントを用いたソフトウェア変更支援

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