事務処理分野へのオブジェクト指向4GL適用の試み(1) : 既存4GLアプリケーションへの適用

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オブジェクト指向を用いた事務処理アプリケーション作成についての一つの指針を提案し、その指針にしたがった既存アプリケーション再構築試行の結果について報告する。ソフトウェアの部品化・再利用を促進するための鍵となる技術として、オブジェクト指向が注目されている。しかし、現在までのところ、事務処理分野のアプリケーション開発に適した高級オブジェクト指向言語が普及しておらず、オブジェクトの設計技術も確立していないため、この分野での適用例は多くない。そこで、特に事務処理の適したオブジェクト指向化技術の検討のため、事務処理アプリケーションにおける機能ごとのモジュール分割というアプローチを導入することにより、機能単位のオブジェクト設計方法の検討を行った。これは、環境に依存した処理と業務に特有な処理とを分離した上で、大きな機能単位のモジュールとして設計し、個々のモジュールをオブジェクト指向技術を用いて実装するというものである。さらに今回われわれは、上記の技術の実効性の検証を目的として、第4世代言語で記述された既存アプリケーションを対象として書き換えを行った。まず第4世代言語STYLEを最にクラス記述のための拡張をほどこしたOO4GLを想定し、アプケリーションにたいしての適用を試行した。またC++による書き換えを行って動作を確認するとともに比較材料とした。
一般社団法人情報処理学会の論文
1992-09-28

事務処理分野へのオブジェクト指向4GL適用の試み(1) : 既存4GLアプリケーションへの適用

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