異データベース間におけるデータマッピング手法の提案(3) : データベース内における制約条件のマッピングへの適用方法
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概要
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1.1背景近年、一企業内で個別に開発された複数のデータベース(以下DBと略記)上のデータを統一的に取り扱いたいという要求が高まってきた。この要求を満たすため、DBの定義情報であるスキーマを仮想的に統合する方法や、それを統合して制御(アクセス、一貫性の保証)する方法が盛んに研究されている。しかし、これらの方法の適用には複数のDBやスキーマ間の関係が既知であることが前提になっており、これらの関係の分析方法は未解決である。1.2目的筆者らは複数DB間におけるスキーマ間の対応関係を分析する一手法として、DBの内部スキーマのデータ項目(ここでいうデータ項目とは意味ある情報としての最小の単位であり、関係DBではカラムに相当する)単位でのマッピング手法を提案している。ところが、現実世界の実体をDB上で表現するためには、複数のデータ項目が用いられることが多く、しかもDBが異なれば同一実体に対する表現方法も異なるうるので、データ項目単位でのマッピングだけでは不十分である。そこで本稿では、関係DB-上述のデータ項目は関係DBではカラムに相当する-に関して、カラム間でデータマッピングがなされていることを前提に、同一実体を表現しているカラムの集合(以後データセットと呼ぶ)同志の以下のようなデータマッピング手法を提案する。1.カラム間の依存関係をグラフとして表現する(DBグラフ)。2.カラム間のデータマッピングの結果とDBグラフを用い、実体を表すためのグラフ(マッチンググラフ)を生成する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1992-09-28
著者
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