マルチプロセッサスケジューリングのトレースデータを用いた評価
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概要
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密結合型マルチプロセッサ(TCMP)の多くは、各プロセッサがキャッシュメモリを持っており、このキャッシュメモリが、システムの性能上非常に重要な役割を果たしている。しかし、スレッドのスケジューリングの方法によっては、キャッシュメモリの性能が大きく低下してしまう。我々は、スレッドがプロセッサを移動するときに、キャッシュメモリに蓄えられていたデータが無駄になり、キャッシュミスが連続して発生することに着目し、キャッシュメモリにデータが多く存在すると思われるプロセッサにスレッドを割り当てるSKY-1スケジューリング方式を提案してきた。しかしながら、スケジューリングが1ms~1sの間隔で発生するのに対して、キャッシュメモリは10nsのオーダーで動作しており、両者の相互作用をシミュレーションにより、評価するには限界がある。そこで、今回、マルチプロセッサの各プロセッサがアクセスしたアドレスをトレースするトレーサを作成して、スケジューリングがキャッシュメモリの性能に与える影響を評価した。
- 1992-09-28
著者
-
上脇 正
株式会社日立製作所日立研究所
-
鈴木 昭二
(株)日立製作所日立研究所
-
山口 伸一朗
(株)日立ビルシステム研究開発センタ
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山口 伸一朗
日立製作所日立研究所
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山口 伸一朗
株式会社日立製作所日立研究所
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上脇 正
日立製作所 日立研究所
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鈴木 昭二
日立製作所日立研究所
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恒冨 邦彦
日立製作所日立研究所
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山口 伸一朗
日立製作所
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上脇 正
日立製作所日立研究所
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