高性能フォールトトレラント計算機用プロセッサ多重化方式
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
最近の計算機の性能アップは目覚ましいものがある。「特にRISCプロセッサの登場によりその勢いはとどまることを知らない。ワォールトトレラント計算機(FTC)に対するニーズは、耐故障性は当然として、さらに汎用サーバと同じ高性能・低価格が求められるようになった。我々の目標は、FTCに汎用サーバと同じ最新の高速化技術を取り入れ、性能を格段に向上させた新しいFTCを実現することにある。従来のFTCは、ソフトFTCとハードFTCの2種類に別けられる。ソフトFTCは疎結合マルチプロセッサを使い、アプリケーションプログラムにチェックポイントを埋め込み、障害発生時には専用OSがハードの切り替えを行い、チェックポイントから再実行するものである。一方、ハードFTCはハードウェアがエラ一発生時に自動的に障害ハードを切り替えるものである。この方式は、ソフトウェアは障害を意識しなくてもよいが、ハードモジュールごとの活線挿抜機構など専用部品が多く、最新のテクノロジーを素早く取り込むことが困難で、コストパフォーマンスが良いとは言えなかった。本稿では、この2つのFTCの長所を取り入れたハイブリッド方式として、Quad Processor Redundancy(QPR)と呼ぶ、新しいFTCのプロセッサ多重化方式を提案する。
- 1996-09-18
著者
-
山口 伸一朗
(株)日立ビルシステム研究開発センタ
-
守田 雄一朗
(株)日立製作所日立研究所
-
守田 雄一朗
(株)日立製作所
-
宮崎 義弘
(株)日立製作所産業システム事業部
-
山口 伸一朗
(株)日立ビルシステム
-
宮崎 直人
日立製作所
-
中三川 哲明
(株)日立製作所日立研究所
-
宮崎 直人
(株)日立製作所日立研究所
-
石川 佐孝
(株)日立製作所オフィスシステム事業部
-
中三川 哲明
株式会社日立製作所日立研究所
-
宮崎 義弘
日立 大みか工場
-
山口 伸一朗
日立製作所
関連論文
- 最適クロックダイバーシチによる障害検出・回復カバレッジの向上
- 高信頼コントローラのリトライによる障害回復方式とその評価
- フォールトトレラントサーバFT6100の高信頼化技術
- 電力用自励式変換器向け三重化制御装置の開発とその評価
- 3Z-2 ナノカーネル方式による異種OS共存技術「DARMA」の実装
- 2P1-N-058 エレベータ内映像からの人の移動軌跡の計測(空間知能化2,生活を支援するロボメカ技術のメガインテグレーション)
- D-10-7 同期レジスタを用いた二重化CPUの同期化方式
- オープンシステム指向フォールトトレラントサーバの開発
- 高性能フォールトトレラント計算機用プロセッサ多重化方式
- 並列処理インタフェースの高速化とその評価
- マルチプロセッサスケジューリングのトレースデータを用いた評価
- マルチスレッド実行環境に適した並列処理システムのメモリ管理方式
- 並列処理用OS・SKY-1のスレッド制御用ライブラリ
- 並列処理用OS SKY-1のスケジューリング方式
- 並列処理用OS・SKY-1のメモリ管理方式
- 並列処理用OS SKY-1 : 開発構想
- 高速内蔵型PrologプロセッサIPPの設計
- エンジンの開発におけるモデルベース開発手法適用
- 遠隔監視向け端末のためのブロック型アーキテクチャの提案と評価
- 異種OS共存技術「DARMA」の開発と制御システムへの適用--WindowsNTの高信頼化、リアルタイム拡張技術とパソコンPLCへの適用
- 産業用パソコンにおけるオープン化と"ディペンダブル性"の強化 (特集 オープンシステムにみる信頼性の考え方と対策) -- (要素技術にみる信頼性対策とその進め方)
- ビジネス向けマルチプロセッササーバにおけるウイークリィオーダメモリモデルの設計と評価