画像処理用超並列プロセッサAMPにおけるSimplified stream Bufferの実現
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
AMPは、画像処理及びニューラルネット用の非同期型超並列プロセッサである。そのアプリケーションとしては動画像などの入出力比率の高い処理も想定している。各PEはシンプルな静的データ駆動方式に基づいて構成しているが、外部とのデータの入出力処理を効率よく行うため同一アーク上に多重トークンを許す必要があり、Steram Buffer(以下SBと略)と呼ぶ機構を導入していた。しかし、全ノードのアーク上に多重トークンを許すとメモリへのアクセスや空き領域管理のためのオーバヘッドが大きくなる。このため、複数のノードで構成される計算体(モジュールと呼ぶ)の入力ノードのみ多重トークンを許す(ストリームノードと呼ぶ、以下SN)ことで、オーバヘッドを軽減することにした。この機構をSimplified Stream bufferと呼ぶ。本稿では、多重トークンを許す機構としてのSimplified Stream Bufferの実現法について述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1992-02-24
著者
-
谷口 倫一郎
九州大学総合理工学研究科
-
雨宮 真人
九州大学総合理工学研究科
-
川野 哲生
九州大学システム情報科学研究科:(現)nttソフトウェア研究所
-
川野 哲生
九州大学総合理工学研究科
-
超 栄文
九州大学総合理工学研究科
関連論文
- PDPモデルに基づく画像理解システム : ICE System(Image CEntered System)
- 超並列V言語とそのマルチスレッド実行方式の概要
- 関数型プログラムの疎/密結合並列計算機上の実行スケジューリング手法
- 密結合マシン上での関数型言語のデータフロー解析に基づくインプリメント
- Datarolマシンへの高階関数及び遅延評価の実装方式
- Datarolマシンの資源管理方式に関する考察
- Datarolマシンの負荷制御方式
- Datarolプロセッサのインスタンススワップ管理と負荷制御について
- マルチメディア指向並列計算機KUMP/Dとそのメッセージ処理機構
- 並列計算機KUMP/Dの相互結合網
- 細粒度処理向け並列計算機KUMP/Dの構造体メモリアクセス機構
- マルチメディア指向並列計算機KUMP/Dの構成と性能評価
- マルチメディア指向並列計算機KUMP/Dにおける実時間処理のための支援機構
- 細粒度マルチスレッド処理向けプロセッサDatarol-IIの構成とその評価
- マルチメディア指向並列計算機KUMP/Dの構想
- 汎用マイクロプロセッサを用いたDatarol-IIプロセッサエレメントにおける細粒度スレッド処理機構
- 並列計算機Datarol-IIのプロセッサエレメントの構成
- スレッド実行機構を導入したDatarolアーキテクチャについて
- 画像処理用超並列プロセッサAMPにおけるSimplified stream Bufferの実現
- 画像処理用超並列プロセッサAMPにおける連結成分のラベル付けとその評価
- 画像処理用超並列プロセッサAMPのプログラミング言語Valid-Aの拡張について
- 画像処理用超並列プロセッサAMPにおける図形認識法とその評価
- 画像処理用超並列プロセッサAMPとストリーム処理
- 画像処理用超並列プロセッサAMPにおける同期処理について
- 画像処理用超並列プロセッサAMPのプログラミング言語Valid-Aについて
- datarolプロセッサのアーキテクチャについて
- 関数的実行環境下における構造データ処理に関する考察
- priority-controlを用いた並列談話処理モデル
- メッセージフローエージェントのデータフロー実行方式
- 関数型言語Validへの並列オブジェクト指向プログラミング機能の導入
- ニューラルネットワークを用いたLANDSAT画像解析の試み
- 拡張文脈自由文法の並列構文解析
- Dataolマシンの資源管理方式に関する検討 : プロセス状態検出方法と状態変化制御機構
- 並列処理計算機Datarolマシン用プログラム抽出アルゴリズムの計算量
- 遠隔講義支援システムにおける画像処理技術の利用 : 講義撮影カメラの自動制御の試み
- 階層的対象物モデルを利用した画像認識におけるモデルマッチング
- 領域の階層構造を利用した画像認識システムにおけるモデルマッチング
- 画像認識システムにおける例示による対象物モデルの獲得の一手法
- 超並列処理記述言語Vによる画像処理アルゴリズムの記述
- 超並列処理記述言語Vによる画像処理アルゴリズムの記述
- 一般の文脈自由文法に対する効率的な並列構文解析