分割統治法を用いた変換系の検証手法について

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計算機の応用範囲が広がり、今まで利用されていなかったような様々な分野にも、計算機の進出が目立つようになった。これに伴い、ソフトウェアの信頼性の欠如は、社会的な問題や倫理的な問題を引き起こす要因になってきている。その半面念信頼性の根拠となる、ソフトウェアの正当性の検証は、なかなか完全には実行されていない作業の一つである。これは、検証の自動化が難しく、しかも、その困難度がソフトウエアの規模に対して、急速に増大するためである。このように、人間の介在が不可避であり、しかも大規模な問題を扱うためには、問題の抽象化と分割による規模の縮小化を行う必要がある。問題の抽象化は、それを仕様記述言語、高級言語、あるいは、その分野専用の言語を用いて記述することによって行える。しかし、問題の分割に関しては、一般的な方法はあまりないように思われる。本発表では、中規模のソフトウエアである変換系プログラムの板証を対象とし、検証作業をどのように分割すれば良いかについて議論する。この分割法は、自己記述可能であることと、その処理対象が自由文脈文法で表現されるという、変換系に共通な、2つの性質に着目している。
一般社団法人情報処理学会の論文
1992-02-24

分割統治法を用いた変換系の検証手法について

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