WWWによるワークフロー処理系の試作と評価 : 永続オブジェクト管理機構の実装について

概要

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我々はこれまでにワークフロー処理系の問題点について様々な角度から検討を進めてきた。現在のワークフロー処理系の主たる問題点として、ベンダ依存性と閉域性が挙げられる。これに対する一つの解決手法としてWWWを用いたワークフロー処理系の構築を試みた。処理系め実装に当たってはワークフロー処理モデルとの相性から全てをオブジェクトとして実装する事にした。また、ワークフローが実行されるタイムスケールや執行履歴の保管の必要性を考慮すると、全てをメモリオブジェクトとして実装する事は現実的でなへ何らかの永続オブジェクト機構を必要とする。オブジェクト指向データベースは永続オブジェクトの一実装形態ではあるが、データベース毎の差異が大きく移植性に問題がある他、ホスト言語がC++やSmall Talk等に限定され、開発効率やWWWとのインタフェース性の面で問題がある。我々はワークフロー処理系の構築用にリレーショナルデータベースとperl5を用いた永続オブジェクト管理機構を実現した。本稿ではこの実装について述べる。ワークフロー処理系の実装については別稿で言及する。
一般社団法人情報処理学会の論文
1996-09-04