可換型汎用ワークフロー部品に関する一検討

概要

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業務遂行時の作業手順の指定をワークフロー(以下WF)と呼び,WFに従い,情報処理機能を連携させる計算機システムを,WF管理システムと呼ぶ.WF管理システムの特徴は,作業手順や作業者の組織構造に関する情報をアプリケーション・ソフトウェアから分離して管理する点にある.近年さまざまな業務をWFを利用して記述する試みがある.実際の業務には状況により手順が変化するものが多い.WFの変化には手順の変化や作業の終了条件の変化など、様々なものがある.前回我々は,このような業務のWF(以下変化するWF)の記述には,柔軟な業務記述モデルが必要なことを報告した.変化するWFは,その程度により次の3種類に分類できると考える,まず業務実行前にWFに起こり得る変化の内容が全て判明しているもの,次にWFの変化内容のほとんどは判明しているが,担当者名など,属性の一部が未定であるもの.最後はWFの変更に関する多くの事が判明していないものである.本研究ではまず,変化するWFを記述するための業務記述モデルを提案する.一方,業務記述モデルの柔軟さと,記述時の指定項目の少なさとはトレードオフの関係にある.業務記述モデルに多数の指定項目を設けて柔軟な記述を実現すると,指定項目数が多くなる問題が起こる.そこで本研究では次に,WF記述時の指定項目数の抑制のため、業務記述モデルから作成した可換型WF部品を用いてWFを記述する手法について考察する.
一般社団法人情報処理学会の論文
1995-03-15

可換型汎用ワークフロー部品に関する一検討

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