HTMLに基づいた文書型定義の作成と利用
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
WWWでの文書交換形式であるHTMLの構文はSGMLのDTD(Document Type Definition,文書型定義)として定義されており、HTML で記述した文書はSGMLのインスタンスでもある。SGMLは文書の論理構造を記述するために使われることが多いが、HTMLは文書のレイアウト構造を記述する手段としてSGMLを利用している。そのためHTML文書は表示のための最終形であり、そこから情報を抽出したり、別の形式に変換するには適していない。一方我々は、共通性の高いDTDを元に簡単な指定を行なうことで新たなDTDを生成する技術であるDTD導出体系を開発した。この技術をHTML DTDに適用し、導出したDTDを用いてSGML文書を作成することで、次の利点が期待できる。・ハイパーリンクなどのHTMLの構成要素を用いてSGML文書作成ができる。・作成したSGML文書は自動的にHTMLに変換できる。・論理構造を記述しているので多様な利用ができる。 本稿ではHTML DTDから新たなDTDを導出する方法と、そのDTDのインスタンスの利用方法を述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-09-04
著者
関連論文
- WWWを用いた文書管理システム(OHMS)の実装
- WWWを用いた文書管理システム(OHMS)の概要
- HyTimeを用いた多言語文書記述
- Emaceを利用したSGMLエディタ
- 文書処理
- HTMLに基づいた文書型定義の作成と利用
- SGMLにおけるDTD導出体系
- SGML文書データベースへの問合せ言語としてのHyQ
- SGMLインスタンスの変換方式の検討