WSIネットワークの動的耐故障性について

概要

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ネットワークHを含むネットワークGは,任意のt個のプロセッサが故障しても残りの正常な部分ネットワークからHを再構成できるとき,Hのt-再構成可能ネットワークであるという.Hのt-再構成可能ネットワークGは,Hの再構成に際して置換するプロセッサの総数[元プロセッサと置換プロセッサの間の距離の総和]がHの点数に独立であるとき,t-有限[t-局所]再構成可能であるという.これらの概念は,WSIの動作時の故障に対して実時間でWSIネットワークを再構成する問題に関連して文献で提案されている.N個のプロセッサから成る2次元アレイA_Nに対して,O(N)個の冗長なプロセッサを付加してた局所再構成可能ネットワークを構成できることが知られている.小文では,N個のプロセッサから成る任意のネットワークに対して,最小数tの冗長なプロセッサを付加してt-有限再構成可能ネットワークを構成できることを示すと共に,t-局所再構成可能ネットワークを構成するためには少なくともΩ(N)個の冗長なプロセッサを付加する必要があることを示す.これは,上で述べた文献のA_Nに対するt-局所再構成可能ネットワークの冗長プロセッサ数は(オーダの意味で)最適であることを示している.
一般社団法人情報処理学会の論文
1996-09-04

WSIネットワークの動的耐故障性について

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