端末ミドルソフトにおけるMMT(Micro-Mainframe Link)機能のモデル化
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概要
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ワークステーション、パーソナルコンピュータなど、高機能化、低価格化の進む小型コンピュータを端末として用いることにより、これまでセンタで集中して行われてきた処理を、端末とセンタで分散して処理することが可能になってきた。このような垂直分散型システムを構築するためには、端末側に、センタとの通信を行いセンタが提供する機能を端末アプリケーションが利用可能にするための機能(MML機能)が必要となる。著者らが開発を進めている端末ミドルソフトは、このようなMML機能を実現し、端末上のアプリケーションに対してセンタや端末の種別に依存しないプログラムインタフェースを提供することにより、複数の異種センタに同時にアクセス可能とする。このようして、端末からみた異種センタの機能の共通化を図る。これまで著者らは、端末上のアプリケーションをセンタの環境に依存しないようにするために、センタにあるホストコンピュータ上のDB/DCパッケージ固有の処理手続き(ネイティブプロトコル)の仮想化を行った[1]。これによって、端末アプリケーションはプロトコルの種別を意識することなく、SEND/RECEIVEといった単純な手続きでセンタとの通信が行えるようになった。しかし、センタと端末を連携し、端末の使いやすさを生かしながらホスト資産を活用するためのMMLという観点では通信だけではなく、より高度な機能(例えばデータベースヘのアクセス機能)についてもセンタ環境に依存しないインタフェースが必要である。したがって、端末ミドルソフトにおいて、このような高度な機能(以下、応用機能と呼ぶ)の共通化を試みる。本稿では2層からなるMML機能モデルの構成について述べ、そのモデルが実際のシステムに適応できることを明らかにする。最後に本モデルの有効性について考察する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1991-02-25
著者
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