動的制約充足問題のための制約維持機構について
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概要
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画像処理や人工知能の分野をはじめとするさまざまな分野で扱われる、古典的かつ重要な問題の1つに制約充足問題(Constraint Satisfaction Problem)がある。この問題は、NP完全な組合せ探索問題であるために、効率的な汎用アルゴリズムは存在せず、個々の問題の特徴を生かした解法を得る必要がある。このような制約充足問題のうち同じ制約(式)が何度も使われたり、既に使われている制約への制約の追加・変更が頻繁に起こるといった動的に制約が変化する問題に対しては、制約の状態や一度評価した制約を保持しておくことが有効であると考えられる。本稿は、このような動的制約充足問題を解決するために、制約状態や制約(式)を保持したライブラリ(「制約ライブラリ」と呼ぶ)を用いて問題解決を行う、制約維持機構について述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1991-02-25
著者
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野中 哲
Nttデータ通信(株)
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野中 哲
Nttデータ通信 情報科学研究所
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大濱 寛樹
NTTデータ通信(株)開発本部
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杉本 勉
NTTデータ通信(株) 開発本部
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杉本 勉
Nttデータ通信(株)
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野中 哲
Nttデータ通信
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大濱 寛樹
Nttデータ通信
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