効率的な表現を介した断片文の解釈と生成
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概要
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言語表現は、それが使用される環境に応じて、多様な情報内容を運ぶことができる。この意味において、言語表現は、効率的である。特に、対話においては、断片文や省略文、指示表現といった効率的な表現が頻繁に用いられる。そこで、本稿では、効率的な表現として、断片文を取り上げ、対話文翻訳において、断片文の解釈と生成を行なうために必要となる枠組を提案する。以下において、まず、対話例を用いて、断片文とそれが使用される環境との関係について考察する。次に、対話翻訳プロセスの中で断片文の解釈と生成を行なう際の問題点を述べる。続いて、その問題点を克服することを目指す断片文の解釈と生成のための枠組を提示していく。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1991-02-25
著者
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