論理回路のトップダウン設計における分割操作の適用可能性について

概要

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大規模な論理回路はトップダウンに設計することが主流になってきている。しかし、従来の回路図エディタを用いたトップダウン設計では、ブロックを詳細化する際の基準が存在しないため、ブロック間の機能的関係が不明瞭になることがある。このような欠点を改良するために、我々は回路図エディタSCHET(SCHematic Editor for Top-down design)の研究をおこなってきている。SCHETでは、ブロック間の機能的関係を逐次、並列、フィードバックという3種類に限定している。設計者は、それぞれの関係に対応するブロック分割操作を用いることによって、抽象的なブロックを、ブロック間の機能的関係が明確なブロック群に詳細化することができる。本稿では、3種類の機能的関係だけを用いて設計することが可能な論理回路のクラスについて検討を加えた結果を報告する。以下、設計対象、モデル、および、設計操作を定義し、本稿で述べる接続制約を満たすような任意の論理回路を3種類の分割操作で設計可能であることを検証する。
一般社団法人情報処理学会の論文
1994-09-20