論理回路図の配線処理におけるトップダウン設計過程の反映手法について

概要

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我々は,論理回路のトップダウン設計を支援することを目的とした回路図エディタSCHET(SCHematic Editor for Top-down design)に関する研究をおこなっている。SCHETでは,ブロック間の機能的関係を逐次処理,並列処理,フィードバック,制御/被制御の4種類に分類している。設計者はこの4種類の機能的関係に相当する分割操作のみを用いて抽象的なブロックや信号線を分割することにより,トップダウンに論理回路を設計する。この手法により,任意のブロック間の機能的関係が明確になるため,大規模な論理回路を誤りなく設計することが可能になる。また,分割の履歴から,ブロック間及び,ブロックと信号線との機能的関係を得ることができる。これに基づいて,各ブロックの配置と配線をおこなうことにより,トップダウン設計の流れに沿った,回路の構造と機能を理解し易い回路図を表示することができる。本稿では,配線処理にトップダウン設計過程を反映させるための手法について述べる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1993-09-27