プロセス監視システムのルール構築手法
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概要
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我々は,知的システム構築用シェルAUKの評価として,蒸留塔運転訓練用ガイダンスシステムを作成してきた.ここでは,その知識ベース構築過程の解析を行うことにより,プロセス監視システムの1つのルール構築手法を提案する.ガイダンスシステムは,プラント(シミュレータ)の状態に応じて,オペレータが必要とするであろう情報や対処法を,適時,推論し提示する機能をもっている.この情報を提供する機能は,プロセス監視機能(通常監視)によって実現されている.通常監視の基本方針は,必要最小限の指示である."この状態が進めば,やがては異常になる"ということを判断し,そのためにどのような対処が必要か推論する.この推論を実現するルールの記述は,次の理由より難しい.1)プラントの全データを収集して解析するにはあまりにもデータが多すぎる.2)たとえ解析できたとしても,それが次にどのような状態になるのかを定量的に予測するのは難しい.1)に関しては,プラントの状態遷移モデルを構築して,状態に応じた注視点の切り換えを行うことで解決している.しかし,2)に関しては,定性的に扱う手法が必要である.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1990-03-14
著者
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藤村 茂
横河電気(株)高度制御技術部
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藤村 茂
横河電機株式会社
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富田 昭司
横河電気(株)オープンシステム研究所
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富田 昭司
横河電機株式会社
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鈴木 明
富士ゼロックス株式会社システムコミュニケーション研究所
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鈴木 明
横河電機株式会社
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