MVCの拡張,MVCGとそれに基づくUIMS,Talkieの実装
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概要
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グラフィカルなユーザインタフェース(以下UIと略)を持つアプリケーションを表現・構成しやすくするため,また,視覚的・対話的な環境でUIを作成できるようにするために,Smalltalk-80のアプリケーション作成のパラダイムMVC (Model-View-Controller)を拡張したMVCGを提案する.MVCGは,アプリケーションの構成と,UIの作成・編集環境をユーザに提示する. アプリケーションの構成として,MVCにおいてGモデルと呼ぶオブジェクトをモデル(M)と対峙する位置に組み入れたものを提示する.Gモデルは,UI設計・作成の立場から,MVCのビュー・コントローラの持つ情報のうち,見た目の情報,モデルと情報を授受するための情報などを独立させ,持続性を高めるために導入したオブジェクトである.また,マルチメディア・ハイパーメディアのシステムを構築するためのオブジェクトとしての性質を持つ. UIの作成・編集環境として,従来のMVCに従いつつ,視覚的・対話的なものを提示する.その環境に基づくUIMS, Talkieを実装した.Talkieにより,従来の環境と比べ,柔軟にプロトタイピング(既存のUIのコピーや流用)を行なったり,UIMS的な使い方とハイパーメディア的な使い方を習熟度や好みに応じて使い分けたりすることが可能となった.
- 日本ソフトウェア科学会の論文
- 1992-01-16
著者
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藤村 茂
横河電気(株)高度制御技術部
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藤村 茂
横河電機株式会社
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富田 昭司
横河電気(株)オープンシステム研究所
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富田 昭司
横河電機株式会社
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桑原 修二
横河電気(株)オープンシステム研究所
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桑原 修二
横河電機株式会社研究開発4部第2研究室
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