垂直分散システムにおけるホストネイティブプロトコル処理の仮想化
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概要
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ホストおよびWS端末(以降、単に端末と呼ぶ)から構成される垂直分散システムでは通常、ホスト上にDB/DCプログラム(Data Base/Data Communication Program)が搭載されている。DB/DCプログラムは、TSS(Time Sharing System),OLTP(On-Line Transaction Processing)等の処理形態や適用環境毎に作成されているため、端末側で必要となる処理手続きはプログラム種別毎に様々である。例えばAP開始時の手続きに関し、以下の差異が存在する。TSS系:資格チェック(LOG0N)を経た後、ホストの通信タスクに対してコマンドを送信しホストAPを起動する。OLTP系:ホストのシステム立ち上げにより複数のAPタスクが起動されるため、端末からは目的のホストAPを指定する情報をヘッダに入れて送信する。従来、端末APに対して、通信プロトコル対応の処理までは仮想化されていたが、ホスト上のDB/DCプログラム固有の処理手続き(以降ネイティブプロトコルと呼ぶ)の隠蔽は行われていなかった。したがって、ホスト側の環境を意識し、端末APとしてネイティブプロトコル毎に異なる処理を実現しなければならなかった。本研究では上記の問題に対し、端末APをホストのネイティブプロトコルから独立に作成可能とする機構を実現した。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1990-09-04
著者
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