並列化Prolog処理系「lonli+」(2) : 並列化変換

概要

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現在、ワークステーションが普及しており、近い将来、市販のマイクロプロセッサを用いたマルチプロセッサシステムが低コストで利用可能となると思われる。Prolog高速化の一手段として、このようなシステムの下でのProlog OR並列処理を検討している。この検討に際して、以下の方針を立てた。(1)従来Prologとの上位互換性を保持すること。(2)従来処理系からの移行性を重視。過去Prolog処理系を研究開発しており、この処理系からの移行を容易にする。(3)並列実行指示を、ユーザ指示可能かつ自動並列化可能とすること。これらの方針を満たすため、並列実行制御機能をProlog処理系の組込述語(並列実行制御述語という)として実現する方法を採った。従来の処理系に並列実行制御述語を加えることで、上位互換性の保持、従来処理系からの移行の容易化、ユーザ指示可能な並列化を行う。また、Prologソースプログラムを解析して並列実行制御述語を挿入するツール(並列化変換系)を提供することで、自動並列化を行う。
一般社団法人情報処理学会の論文
1989-10-16