構文意味解析システムSAXにおける係り受け解析 : 構文意味情報の構成について
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概要
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ICOTでは、自然言語処理の研究過程で得られた要素技術を汎用日本語処理系(Language Tool Box以下LTB)としてまとめ上げている。SAXは、このLTBの一モジュールであり、論理型言語により高速に構文意味解析を行うシステムであるが、今回この上に新たに文を文節と文節の係り受け関係で表現する係り受け文法を開発した。この文法は、係り受けの判定処理の細分化のみで文が解析でき、かつその処理は文法規則中、局所化しているため、効率よく日本語解析が行える。本文法では、文の構成単位である文節の意味を物または関係として定義し、出力する文の意味情報を、物と物との間の関係がネットワーク構造で表現されるようにする。また解析過程で得られた意味情報を蓄積するために、その文節の持つ構文情報を保持しながら、文節の意味情報を後文節へ伝播する。本稿では、この係り受け文法で意味を構築する手法、すなわち意味の蓄積伝播について述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-10-16
著者
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